2008年01月22日

光あるうちに行け  〜岡山一成さんへ〜




去年の11月24日、ホーム最終戦以来。
オカのこと、ゆっきーのこと、ヒラのこと、レイソルにまつわるたくさんのこと…。
何かを書こうと思ってた。書かなきゃいけないとも思ってたし、書きたいと心から思ってた。
でも、言葉がひとつも生まれてこなかったんです。
全然ダメでした。
だから、オカの言葉を待ってました。

オカのメッセージを聞いて、彼への返事なら書ける。



そして。

1月19日。
日立台に練見に行った。旅立つ亮にお別れを言った。
サポカンに行った。新しく来てくれた仲間たち。
翌日。
オカのメッセージを読んだ。
キタジのブログを読んだ。シューシャを思った。
拓ちゃんブログを読んだ。そのシューシャの背中を追いつづけた若い力。

それからもう一度、深呼吸してオカのメッセージを読んだ。




ぜんぶ、一本の線になってつながった。





ああ、これだからレイソルはレイソルなんだ。
だからレイソルが大好きなんだ。
泣けて泣けてしかたないじゃないかこのやろう。









結局みんな、想いを継ぐ者たち、なんだね。

















太田が「由紀さんの番号つけたい」って言ったというエピソードも、地味だけど、震えがきました。
レンタルでシーズン途中から来てくれて、完全移籍を決めてくれた太田が、
レンタルでシーズン途中から来てくれて、完全移籍を決めてくれて、誰よりも強く大きな心で戦いつづけ、サイコーにかっこよく去っていった『俺たちの由紀彦』の背番号を誇らしくつけてくれる。

ゆっきーとのお別れの日を思い出した。

あんなにも誰かの名前を叫びながら前が見えないくらいめちゃくちゃに泣くなんて、いつ以来だったろう?



わたしは、ゆっきーを一生想う。
ゆっきーが残してくれた魂の手触りを忘れない。
「レイソル マジサイコー!!」
太田も彼らしいやり方で『俺たちの圭輔』になってくれるだろう。


いかん。
こんな風にひたってると、結局ひとりひとりについて言葉が尽きなくなっちゃう。
だから、ぜんぶまとめてオカに託して自分の気持ちを語ってしまいます。
文章書くことにはちょっぴり自信があったのに、今回はデタラメに支離滅裂で自分でもガッカリです。
でも、それも丸ごとさらします。








以前、ベガルタの試合を見に行ったときのオカの話を書きました。
(そのエントリだけ、わたしのブログ史上ありえない数のアクセスがあった)
あのときのオカの表情の意味が、いまになってやっと腑に落ちた。
意味がわかったからって、胸をしめつけられるようなモヤモヤしたせつなさは消えない。
せつなさは消えるどころかむしろ増しちゃったし、物理的にはオカはもっと遠くに行っちゃったけど、
なんでだろ? いままで以上に彼が近くにいることを感じるのです。



わが家では、2006年のシーズンカレンダーのポスターをいまもトイレに貼ったままです。
毎朝トイレに入るたび、前列左端のドゥーから後列右端のぐんりょうまで、さらに当日欠席別枠のリカからヤナギまで、全員の名前を呼びながらなすべきことをじっくりとなしております。
『ドゥー、がんばれ。ウノ、がんばれ。タニ、愛してる。中谷、生きろ。………(中略)やざー、真っ直ぐ立て(怒)』とかつぶやきながら。
そうこうしてるうちに当時と現在の髪型の比較から各試合のハイライトまで話が及んで(←あくまでひとり言だが)、毎朝ちょっとした長便状態。
よかった、2階にももうひとつトイレがあって


そして、毎回、オカのところで口ごもってしまう。
いまにも後退りして逃げ出しそうな、どこか怯えたような、ちぢこまった顔。

『オカ…、大丈夫だよ』

大丈夫だからね、って声をかける。


アホだなと我ながら思う。
でも、ずっとそんな“儀式”をやめられなかった。
2005年のあの年末を経て、2006年の年明け。新しいレイソルの夜明け…と口ではうそぶいていたけれど、本当は不安で不安でたまらなかった。
厳しい季節に船出して、真っ暗な海を手さぐりでなんとか渡ってきた。
わたしにとって2006年のレイソルはまるで《殉教者仲間》だった。
石崎監督はさしずめフランシスコ・ザビエル。
ヒラなんてほとんど伊東マンショ。
あの一年のことを、どこか神格化してきた。



だからその延長線上で、2007年は知らず知らず自分で自分にブレーキをかけていた。
もどってきたJ1。ちばぎん。開幕ジュビロ戦。その後の快進撃。躍動するレイソル。興奮に満ちた日立台。
楽しくてうれしくて、だからこそその一方で、楽しむなよ喜ぶなよと自分で自分の足をひっぱりつづけた。
『2005年を忘れるな。2006年あればこそ。』
浮かれようとする自分の頭をモグラ叩きしつづけた。

あっという間に勝ち点45で、正直、戸惑った。
その頃は事情があってスタジアムからはなれていたこともあり、なんだか遠い世界のおとぎ話を見てるみたいだった。
「TOP3」という新目標が達成されずに8位で終わったとき、じつは正直、ホッとした。
あのね、頭おかしいんだけど、『いきなり調子乗ったら2006年のチームに申し訳ない』って思ってた。
天皇杯でHONDA FCにあんな酷い敗北喰らったときも、腹立てながら、同時に安心してた。
『ほらやっぱり。2006年のほうが気持ちで戦えてたやんけ』って思った。

そんな自分に、自分でダメ出しできなかった。
懐古主義ってきもちいいんだもん。ラクだし、甘やかだ。
ミノル最高、古賀ちゃんマジ惚れ、太田もう帰さないよ…と新レイソルを満喫しながらも、
頭の片隅にいつもオカの顔があった。
2006年シーズンカレンダーの、あの顔。
オカ。いま何を考えてる?



夏祭りには行けなかった。
オカがいなくなった。

だからベガルタ仙台の試合に行った。
ときにレイソルの試合を捨てて、ベガルタをとった。ユアスタにも足を運んだ(ダンナ抜きで、ひとりで)。
いつもいつも、黄色くないユニを着たオカを見つめながら、頭の中では2006年12月2日の平塚がエンドレスリピートしてた。
あんた、飛び上がって泣いてたね。

日立台で勝ってレッツゴーを踊るときはいつも、目がオカの姿を探して彷徨った。
最高にうれしい瞬間なはずなのに、なぜかさびしかった。
オカ、なんでいないの?
オカはどこ?
帰ってきて。ここで一緒にはしゃいで踊って。笑ってふざけてよ。

オカ。
オカ。







ぜんぜんダメだった。
しがみついて。






受け継がなきゃダメじゃん。ね。





クラブをサポートするということを。
いっしょに闘うという意味を。

オカが渾身の力で礎石を積み上げてくれた、レイソルらしさを。





胸張って言える。
レイソルは、Jリーグで一番《泣ける》チームだよ。
ゴール裏のお笑いネタばかりが取り上げられるけれど、ほんとは違う。
うちらは、かなり泣き虫だ。感激屋さんだ。
こんなメロウなクラブ、ほかにあるか?



オカ、今年も新しい選手たちが来てくれたよ。
かまじと村上、二人の大学生は立ち姿がきっぱり相似形で日本男児だったよ。
大津くんは若々しかった。サポ友(中学生女子)が「Hey!Say!JUMP」並みに萌えてました。
茂原のあのベルトはいかがなものか小一時間問いただしたい。
すげーのは最高にオトコマエ。赤が似合うんだよ。
杉山浩太は立ち姿がやざーよりだらしない。
アレックスは素敵素敵素敵。
ポポは乗馬が趣味。というわけで勝手に“アンソニー”と命名。
『おちびちゃん、笑った顔のほうがかわいいよ』。そして馬から落馬←不吉
(馬といったらオカじゃん。ポポをいじってほしかったのに。ねぇオカ)

オカ、今年のサポカンはなんだかつつがなかったの。
いいことだよ、希望に満ちて。社長もGMも実直で人間くさくて。石さん登場のときのあの拍手の温度。
段取りもよくなってこなれてきてて。
安心してうたた寝できちゃうサポカンなんて、ありえないでしょ?
レイソルは確実に道を歩んでいます。
罰当たりだけど、それがなんとなくさびしかったりして。
(なんであんたがここにいないのよ。かき回してよオカ。)

オカ、今年「32」を継ぐ者はいなかったね。
“らしい”かもしれない。
生半可な数字じゃない。うっとおしいしうっとおしいし、うっとおしい。
それでも今年も聖地・日立台で「32」の輝くサポーターの背中をいくつも目にすると思う。
「32」にこめられた想いは、どこまでもつづいてく。
(それは、オカ、あんたがどこまでも生きてるって証拠だからね)





歳とってるだけにサッカー観戦歴は一丁前だから、それなりに惚れた選手もいる。
でも、いままでは、選手をどこか突き放して眺めてきた。
プロとしてどんな異次元を見せてくれるの?
「お手並み拝見」
そんなスタンスだった。

いま寵愛してる選手だってそうです。
タニも、クラも、古賀ちゃんも、ぶっちゃければ『結構なお手前で』だから単純に安心してキャイキャイしてるです。
プロは遠くにありて思うもの。
アイドル。
無意識にずっとそう考えてた。

でも、オカだけはちがったんだ。
こんなの初めてだった。
オカには「がんばって」じゃない。「がんばろう」だった。
「オカ with わたし」でも「オカ by わたし」でもなくて、「オカ&わたし」だった。

それはもしかしたらプロサッカー選手には失礼なアプローチかもしれない。オカもいちサポーターに同列になめられて不本意な心持ちだろう。

そんでもどうしようもなく、オカは俺の隣にいるんだ。




ずっといっしょに生きていきたいんだよ。









オカは弱いし中途半端だし口ばっか達者でうざい人だ。サッカーも下手っぴ。
だけど、世界中の誰よりも「ここにいてほしい」人だ。
あんたの笑顔の写真ひとつで、こんなにも涙と鼻水出る。なんだよこれ。




じつは、サポカンの当日まで、茂原のことは歓迎できない、って思ってた。
正直に言えば、軽蔑する気持ちさえあった。
甲府サポの無念を思ったら、浮かれて拍手なんてできない。申し訳ない。
でもね。
言い訳だけど、彼のしょんぼりとした神妙な挨拶を聞いたら、なんかもう無条件に受け入れなくちゃって気にさせられた。
拒否することなんてできないよ。
すくなくとも、オカなら、おもきし拍手かまして「なんやねんそのベルトー!?」とか「ありえへん!!」とかっていじっていじっていじりたおしてあげただろうなーって想像できちゃったんだもん。



結局わたしは、いつだって『オカだったら…』って考えてる。



だから大丈夫。ちゃんと受け継いでます。







いま、オカがいないことが本当に本当にさびしい。
オカのメッセージの最後の行に「ベガルタ仙台 岡山一成」って署名があるのが、たまらなく悔しい。
メッセージの中身じゃない。あの一行に愕然として泣いた。
いやだ。
オカは俺たちのオカだ。
誰にも渡したくない。
どこにも行かないで。
ほかのチームを名乗らないで。

本音ではそう言いたいよ。

俺はかわいくてたまらない恋人を結婚寸前で別の男に奪われてその彼女から新姓で(旧姓○○とかって)年賀状もらって心がもうモキモキして眠れない独身男子みたいな気分だ。




それでも、いまやっと、オカの旅立ちを祝うことができそうです。
オカが「歌いつづけて」って願う唄を、ずっと歌いつづける。約束する。






オカ。
わたしは最近わかったことがある。
愛してるって、なにかを「わかちあいたい」って猛烈に思うことなんだね。
なんだかもう無性にいろいろ共有して共感して共闘したい。
理屈じゃないんだ。

いままでわたしは、サッカー選手はなにかを「もたらしてくれる」と思ってた。
だけど、あんたは違った。
あんたとは「一緒にがんばりたい」。

自分をとりまく条件のいろいろな変化もあって、これからレイソルとどんな関係で生きていけばいいのか、悩んでる途中だったんです。
でも、すっきりした。
わたしにはわたしの距離感がある。わたしなりのレイソル。
それはやっぱり、オカのおかげで気づけたなって思う。

オカにも、オカの道があるんだね。

だから。






ありがとう。
さよなら。
そして、

がんばろう。







レイソルは、もう2006年のレイソルじゃない。
もっと強くなって、大きくなる。
もっとレイソルらしくなる。

オカと一緒に歌ったあの唄を、もっともっと大声で歌う。








今期は、昨年以上にベガルタ方面に足を運ぶことになりそうです。
オカとゆっきーがそこにいる。

上がってこい。
日立台でまたいっしょに走ろう。

残念だけど、「岡山のあのヘディングさえなければ」とかって頭かきむしってやる。
ものすごく残念だけど、「ゆっきーのあのラストパスやばかった」とかって冷や汗かいてやる。


そのうえでとてつもなく残念だけど、
おまえらの目の前でレッツゴーを満面の笑みで踊ってやる。






覚えてろ。
おまえの最後の日まで愛してやるかんね。
生きてるかぎり、歌いつづけるからね。


愛してるよ、オカ。











(とりあえず3月8日に平塚で会おう!)

posted by きなこ at 16:13| Comment(3) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰です(ぺこ

文中にもありましたけど、柏はお笑いだけではないんですよね。

レイソルには、懐かしいけど昭和の時代にあった人間どうしのアナログ的な暖かい付き合いがあるんだネ。

オカの手紙から改めて教えてもらいました。
Posted by むら々 at 2008年01月23日 23:17
横文字って…なんだろう…?
Posted by BlogPetのだんご at 2008年01月24日 10:19
>むら々しゃん
こちらこそ(ぺこ
あ、でもサポカンの時会ったよね(^皿^)

レイソルのあたたかさって、けっこう、オカが演出してムード作ってくれた部分も大きいですよね。

うちならではのこの一体感を、しっかり受け継いでいきたいです。

>だんご
横文字とよこしまと横縞とは大きな違いだぞ。

Posted by きなこ at 2008年01月27日 19:14
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Excerpt: てぃん★てぃんシゴきまくってもらって5諭吉くれるってどんだけww パチ屋行く前の軍資金集めの定番になってしまったw
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Tracked: 2008-02-16 17:01
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