以下、ものすごく長いです。
鹿サポの友人がいる。
大好きな友人だ。
ドイツW杯のときに現地で知り合い、ひとり参加客だった数人で仲良くなり、滞在中ずっと親しくおつきあいさせていただいた。
それ以来、代表戦があるときには集まって飲んだり、Jの試合でもお互いに「いい試合しよう」とエール送りあったり。
ちょっと年上のお姉さんだけど俺なんかが足元に及ばないほどパワフルで、好奇心キラキラで、情熱的で、チャーミングで、お仕事がら超テキパキさんで世話好きで、頼もしくて、フェアな人。
ユース世代の海外遠征にまでまめに顔出すくらい、心底サッカーを愛してる人だ。
そんなSさんは、ドイツにいる間、しばらくどこのサポかを教えてくれなかった。
俺はむこうでもおもっきし黄色いプロコンシャツ着てタオマフ巻いたりしてたんで(J2はW杯中も中断がなかったわけで、日本時間に合わせて黄色くなってた)、どなたの目にもレイサポであることは一目瞭然だったし、ほかの日本人たちともJの話でよく盛り上がった。
だけどSさんは、どこのサポか、口を開かなかった。
帰国間際にようやく鹿サポであることをこっそり打ち明けてくれたが、
「あんまり大っぴらに言いたくなくて…」
先入観をもってほしくない、というようなニュアンスだった。
当時はジーコへの評価もどん底の底の底だったし、小笠原が微妙な立場だったりしたこともあって、きっと鹿サポだからこその歯がゆさやもどかしさもあるんだろうな、って思ってた。
ただ、それ以上に、『鹿サポ』であること自体がSさんの痛みになってるように見えた。
わたしは、正直、あの時点ではSさんの表情の意味を、重く感じてはいなかった。
強豪チームのサポでうらやましい、くらいに思ってた。
なんとなく雲行きがおかしくなってきたのは、翌年にレイソルがJ1復帰してからだ。
ひさびさのカシマスタジアム。
アントラーズというチームと再び戦える喜び。待ちに待ったもつ煮。
Sさんにも会える。
ところが、わざわざアウェー側ゲートにまでやってきてレイサポを威嚇・罵倒・恫喝する鹿島サポーターの一部チンピラどものせいで、わたしもSさんもその場から移動することができず、「危ないし怖いから今日はやめとこう」ということで会うことができなかった。
その後べつの場でSさんに会ったとき、わたしは無神経にも中心団体の蔑称を使って「あの馬鹿どものせいで不愉快だった」と彼女にぶつけてしまった。
「本当に申し訳ない。あいつらは鹿島の恥」
Sさんはわざわざ頭を下げてくれ、苦々しげに言った。
もちろん、だからといって鹿サポ全体を敵視するつもりなんてこれっぽっちもなかった。
中心団体がかなり問題を抱えた組織なのは昔から知っていたけど、どこのサポにもまずい部分はあるものだ。
実際、柏にだってひどい大事件を起こした過去がある。
「困ったもんだよね」「いつかトラブルにならなきゃいいけどね」と愚痴りあう程度だった。
ところが、それ以降、あちこちのスタジアムでぼこぼこと事件が起こる。
鹿サポの関係することも、新聞沙汰とまではいかずとも、連続で奇妙に目立っていた。
そして、今年の9月20日。
悪夢の一日。
思い出すだけで、いまだに、キーボードを叩く指が怒りでふるえる。
Sさんの柏到着が遅れたこともあり、試合前にフードコートで会うことはできなかった。
試合後は、当然、Sさんの存在も忘れていた。
なんとか日立台をあとにして、常磐線に乗り、奥歯がくだけそうなくらい噛みしめて憤りをおさえようとしていたとき、
Sさんからメールが来た。
「鹿島の恥です。ごめんなさい」
その瞬間、限界からあふれてしまった。
「『一部のバカの仕業』といつまでも見逃してていいのかな」
そう返してしまった。
「今日はひきわけてよかった。うちが勝ちでもしてたら、もっとひどい目に遭わされたでしょうから」
こんな八つ当たりまで書いてしまった。
われながらひどいな、と思った。
付け足すように小笠原が重傷じゃないように祈ってます、とも書いたけど、自分でも欺瞞だなってわかってた。
でも、ピッチ内外であんなひどい光景を目撃したあとでは、もう「困ったもんだよね」で済ませることはできなかった。
わたしにとっては、もう、一部団体だけの問題じゃなかった。
もう、あいつらの団体名の蔑称だけで片づけたくなかった。
わたしたちの聖地を汚された。
鹿島アントラーズのサポーターに。
それ以来、Sさんからのメールはない。
(ちなみに…わたしはプレー中の小笠原にブーイングいっぱい浴びせたし、彼が倒れた瞬間にはこのままピッチを去ってくれと期待した。ただ、例の場面では「拍手はやめようよ」ってまわりに向かって言った。怪我人に拍手するなんて、あの瞬間のALのゆがんだ熱気には、正直胸糞悪かった。
だけどそんな小さな声は何の役にも立たず、なんでもっと大声で叫ばなかったのか、いまだにおのれのケツの穴の小ささを恥じています)
なんでいまさらグチグチこんなことを蒸し返してるのか。
あの事件については、鹿島アントラーズの対応が明確になってから、そしてわが柏レイソルの今後の対策が発表されてから、書こうと思ってました。
(Jリーグ側からのアクションなんてはなから期待してない)
クラブ間で一応の決着をみるまでは、時間をおいたほうがいい。
そうでないと、鹿サポにむけてありとあらゆる呪詛の言葉を吐きつけかねなかった。
Sさんの顔が脳裏をよぎる。
もう、あのときのメール以上にひどい言葉を、友人にぶつけたくはなかった。
だけど。
鹿島の『サポーターズミーティング』の議事録の、あまりの馬鹿馬鹿しさ。
昨日レイソルからリリースされた日立台の運営変更の、さびしさ。
悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて、
やっぱりキーボードを叩く指のふるえは止まりそうもない。
だから支離滅裂だけど胸の中のごちゃごちゃを全部さらしちまえと思いました。
一般論じゃなく、建設的な意見とかサポーターとしての前向きな提言でもなく、
あくまでも“わたし”の話。
これを吐き出さないことには、やっぱり、ぜんぜん先に進めない。
ずっと、鹿島アントラーズというチームに尊敬の念を抱いてきた。
中2のときの文集を開くと、他の生徒がまじめに作文書いてる中、わたしのページにはなぜかリトバルスキーの似顔絵と西ドイツ国旗が書いてある。
ご多聞にもれず『キャプ翼』でサッカーに目覚めちゃって以来(当時は岬太郎に惚れすぎたせいで頭がおかしくなっており、担任が朝礼で出欠をとるときも「岬さん!」と呼ばれないと返事しなかった ←アホ)、サッカーマガジン読み漁ったりサッカー部の顧問を追いかけまわして質問攻めにしたり、とにかくいろいろ小知恵をつけた。
1982年のW杯スペイン大会を知った。
リトバルスキーに惚れると同時に、もちろん、ブラジルの『黄金の四人組』の存在を知った。
とりわけ、ジーコに憧れた。
まさか日本に来て代表監督になる時代がやってくるだなんて妄想すらできなかった。
ヒトリデデキターのおじさんになってしまうまでは、俺の脳内ではジーコはずーっとかわみなみの『シャンペン・シャワー』の「ディッコ」そのものでした。(これ読んでないサカヲタ女子なんてモグリですから)
ジーコが日本でサッカーする。
それも、田舎の小さな町の、2部リーグのチームで。
信じられなかった。
そこからのJの発展、鹿島アントラーズの栄光、ジーコの偉業については、語るに野暮だ。
(代表では本当にひどい目に遭わされたけど。
ジーコにはせめて俺の100万円返してくれよと訴えたい)
わたしはガキの頃から家族の影響で野球もラグビーもかなり好きで見ていたのだが、
鹿島アントラーズというチームには、なぜかいつも新日鉄釜石ラグビー部、あるいは赤ヘル黄金時代の広島東洋カープがかぶる。
ユニの色だけじゃない。
チームのたたずまい。
応援する者たちのにおい。
ホームグラウンドの空気。
はじめて鹿島に行ったとき、真紅に染まったスタジアムのいたるところでひるがえる旗が、大漁旗に見えた。
釜石のおっちゃんたちがブンブン振りまわしてた、あの大漁旗。
胸が熱くなった。
川崎出身、読売ランドの近所で育ったもんで、J開幕当初はいちおうヴェルディ川崎のサポーターをやってたが、クラブに愛想つかしてやってられなくなって、その後はひたすら日本代表を追いかけつつ海外サッカーをぼちぼち見て、ところがある日名波浩という選手に惚れ、ジュビロを応援しつつナナギャルやってた。
そんなわけで鹿島と磐田の二強時代も“敵”としてよく知っている。
それに、誰がなんといおうが、俺にとっての日本代表の左サイドバックは、相馬直樹だ。
ああなんでこんなにダラダラくどく書いてるかといえば、
わたしがどれだけ鹿島アントラーズという存在に特別な気持ちを抱いてきたか、それを伝えたいんです。
Sさんに。そして鹿島アントラーズを愛する人たちに。
いまでも、鹿島アントラーズの選手たちには敬意をもってる。
憎たらしいけど、本当にサッカーが上手くて強くて、すばらしい選手たちだと思う。心底憎たらしいけど。
カシマスタジアムは、何度訪れても、いいようもない感慨がこみあげる。
日本のサッカーの歴史をしずかに、でもたしかに感じることができる場所だから。
だけど、というか、だからこそ、
もう二度とカシスタには行かない。
あんなクラブに少しでもお金を落とすような真似はしたくない。
わたしはいまだに鹿島サポーターを許すことができないままでいる。
Sさんに「ひどいこと言ってごめんなさい」って謝りのメールを送れないままでいる。
どう表現すれば、あなたたちにわかってもらえるんだろう。
わたしが日立台をどれだけ愛しているか。
本気で、死んだらこっそり骨を日立台の片隅に埋めてほしいって思ってるんだ。(ダンナの了解もとりつけ済み)
ちっちゃくて仮設でボロくてせまくて雨宿りさえろくにできなくて1万ちょっとでぎゅうぎゅうだけど、
こんなにも“サッカー好きのためだけにある”スタジアムは世界中どこにもない。
自分たちの手で聖地を汚す大事件を起こして以来、
レイソルはクラブもサポーターもひとつになって、
自分たちの手で聖地をふたたびよみがえらせる努力をしてきた。
陽射しのふりそそぐフードコートで、敵味方なくみんながビール飲んで屋台にならんでまったりしてる光景も、
ゴール裏のネタに、アウェイ側からダメ出しされちゃったりする光景も、
レイくんがアウェイサポを煽りに行ったのに逆に愛玩されちゃったりする光景も、
帰りの三小通りで、やっぱり敵味方まじってトボトボ歩いてる光景も、
いつもいつも、日立台は幸せでいっぱいだった。
試合に勝とうが負けようが、他サポが「やっぱ日立台いいよなー」って言ってくれることが、じつは一番うれしい。
でしょでしょ?
また来てね!
チケとりづらくて迷惑かけるけど、日立台こそが最高のおもてなしだと信じてきた。
あの日までは。
鹿島にとって『ジーコ・スピリッツ』がひとつの象徴であるならば、
柏にとっての魂は、まちがいなく『日立台』そのものだ、と思う。
すくなくともわたしには、何にも替えられない、この世にひとつだけの誇りだ。
その誇りを踏みにじられた悔しさを、どうすればわかってもらえますか。
怒りと悔しさと悲しみであの晩一睡もできなかった、わたしの気持ちはどうすれば伝わるのだろう。
鹿島の『サポーターズミーティング』議事録を読んだときの驚きを表現するのも、難しい。
言葉を選ばずに、思ったまま正直に書く。
まず、危機感および当事者意識ゼロの社長。
この人の頭の中身が、北の湖とまったく同じであることにあぜんとした。
横綱が巡業さぼろうがリンチで人が死のうが力士が大麻やろうがとにかく「親方の責任だと思います」のひと言で済ませようとした、
親方の言い分だけ聞いて「きっちり事情聴取した」「重く受けとめなければいけない」とかぬかしやがった、
ひとりふたり形式的に処分した程度でお茶にごそうとしやがった、
けしてみずから範をしめそうとしなかった、
あの無能な前理事長といったいどこがちがうというのか。
まぁ、どこからどう読んでも「責任とる気も改善する気もまったくありません」って本音丸出しの議事録をちゃんと公開した姿勢だけは、逆にあっぱれと褒めたくなるくらいだ。
わたしが鹿の広報なら恥ずかしくていたたまれなくて業務放棄するかもしれない。
(都合の悪いとこは修正しまくっただろうが、それでもあれが限界だったんだろう。同情すらおぼえる)
さらに、フロント側と同じドアから堂々登場したらしい、コールリーダーなる人物の発言。
「インファイトとしてやっているとそういうもめ事に巻き込まれるのは事実です。良く思っていない人が必ずいるし、アルコールが入って絡まれたりすることは多々ある。自分から行くことはないのですが、それでも相手が来た場合は仲間を守るしかない。知らんぷりはできません。仲間意識が強いから大問題になることもあります。暴力事件はいけないのはみんな分かっています。」
日本語がずいぶん不自由な方のようですので、
『盗人猛々しい(ぬすっとたけだけしい)』という言葉もきっとご存知ないのだろう。
あの日の鹿サポの愚行の数々は、他のブロガーさんたちが仔細に書いてくれてるので、
わたしは、わたしの目で見たことだけを書きます。
試合前と試合後、それぞれ目の前で見た鹿島サポーターの数人の姿を、いまだに忘れることができない。
吐いた台詞の一字一句も、そいつらの顔も、しっかり脳裏に焼きついてる。
わたしが試合開始の1時間半前に日立台に到着したとき、西ゲートの手前で、鹿サポの男がふたりがかりで、運営スタッフらしき人ひとりに因縁をつけていた。
煮しめたような小豆色のそろいのTシャツを着て、ふたりとも片手にビールの缶、片手にチューハイの缶(もちろんロング缶)を持ち、酔った息をスタッフの顔に吐きかけるような距離でグダグダからんでいた。
場内に缶をもちこませろと言ってる様子だった。
ああまた馬鹿磯がやってるよ、とあきれつつ横を通りすぎようとしたとき、ひとりの台詞が聞こえた。
「……だーかーらー、俺らだって暴れたくて暴れるわけじゃないんだよ。
でも若いやつらが盛り上がって暴れちゃったら、ぶっちゃけ止めらんないわけよ。
俺らべつにはじめっから暴れるつもりないわけよー。
でもみんな暴れだしちゃったらどうしようもないじゃん? あんたたちだって暴れてほしくないでしょ?」
また、試合後(というか試合終了前だけど)バクスタ通路からホーム側ゴール裏の入り口まで侵入し、物を投げたりボランティアスタッフにつかみかかったり一般サポを追っかけ回したりしていた鹿サポの男ども。
やはり煮しめた小豆色のTシャツを着ていたが、試合前の酔っぱらいとはちがう柄だった。
そのうちのひとりが、手足ふりまわして目がいっちゃってるやつを羽交い締めにした。
やや良識派と思われるひとが、仲間の狼藉を止めながら、こう叫んでたのだ。
「暴れんな!
これ以上暴れんな! もどれ、もどれ!
いいか、もうここではぜってー暴れんなよ! いいな、暴れんなよ!」
ああ、この人たちは徹頭徹尾『暴れる』『暴れない』ってことが行動規範なんだなぁ、とよくよくわかりました。
この人たちの実際に言ったことやったことに照らし合わせ、コールリーダーとやらの発言を正しい日本語に翻訳すれば、こうなります。
「インファイトとしてやっているとそういうもめ事を起こすのは事実です。良く思っていない人が必ずいるし、アルコールが入って絡んだりすることは多々ある。自分から行くことがほとんどなのですが、相手が歯向かってきた場合は徒党を組んでさらに攻めるしかない。知らんぷりはできません。仲間意識が強いから大問題になることもあります。暴力事件はいけないなんてみんな思っていません。むしろのぞむところです。」
どこかまちがってる?
そして、議事録の中で、フロント側やコールリーダーに一生懸命食い下がっていた、一般サポの人たち。
読んでて、せつなくてたまらなかった。
きっとみんな半ばあきらめにも似た心境で、それでも一筋のかすかな光を信じ、わざわざあのミーティングに出席し、ありったけの勇気をふりしぼって発言したんだと思う。
文書上では『参加者』という味気ない単語で片づけられてしまってるけれど、
どんな人なのか顔は見えないけれど、
あせり、とまどい、いらだち…、いろんな感情を抱えたサポーターの姿が目に浮かぶようだった。
ちょっと救われたような気がしました。
あれ読んだら、あのミーティングを「茶番だ」と鼻で笑うことなんてできない。
そもそも鹿サポさんのブログをあちこち読んで、多くの人が真摯に考え、悩んだり憤ったりしてること、よくわかってます。
そういえばあの日、日立台をようやく脱出したところで、ひと組の鹿サポカップルに「すみませーん、写真撮ってくださーい」と無邪気に頼まれた。
おもっきし鹿のレプユニ着た、笑顔のカップル。
こっちがわはあからさまにレイサポの群れ。
おいおいこいつら正気かよと一瞬面喰らったけど、よく考えたらこれこそいつもの日立台の光景だった。
きっとはじめて日立台に来てくれたんだな。楽しんでくれたかな。ピッチの近さ、喜んでもらえてたらいいな…。
わたしだって、「鹿サポ」なんてひとくくりで語る乱暴なやり方、本当はしたくない。
でも、頭ではそう思ってても、心はまだ、ぜんぜん割り切れないんです。
泥酔して暴れまわる鹿サポを、見て見ぬふりしてた鹿サポ。
大旗で選手をつつこうと走る鹿サポを、止めなかった鹿サポ。
にぎった拳ふりかざす鹿サポと、それを必死に制止しようとした鹿サポ。
「一部の馬鹿」な鹿サポと、彼らのリードで歌いコールしつづける鹿サポ。
あの小豆色のTシャツ着た鹿サポと、
初めて日立台に来たであろう鹿サポと、
何があったか見えなかった、知らなかった鹿サポ。
心からアントラーズを応援してる鹿サポ。
いつかカシスタで見た、誇らしげに旗をふる鹿サポたち。
大好きな友だちのSさん。
わたしは誰を責めて誰をかばえばいいのか、まるでわからない。
いったい誰をにくめばいい?
レイソルは弱っちいし、どうにもヘタレだ。
「何冠」なんて輝かしい歴史もない。A代表に呼ばれる選手もいない。
スポーツ新聞にはいまだに“トラブルメーカー”扱いを受ける。
勝てなくて、ポロポロ負けて、お願いだから残留しておくれよぅなんて祈るようなへぼい状況だ。
選手もサポも、なにかにつけびぃびぃ泣いてばっかりいる。
だけど、いまほど柏レイソルのサポーターであることを誇らしく思うときはない。
クラブは今回のことについてまごつきながらも誠実に対応してくれてると思う。
主催者責任ってやつをしっかりとらえて、いまできるかぎりのベストを尽くしてくれてると思う。
少なくとも、サポにむけて、すみやかに、ていねいに、発信してくれてる。
運営ルールの変更も、めちゃくちゃ悔しいしさびしいけど、信頼して支持します。
うちのコアも、本当に立派だと思う。バカだけど。
もちろん中心部が復活してからずっと「仲間」として「リーダー」として認めているし、だからこそ彼らのしきりをすすんで受け入れてきたけれど、あの日のコアの「あんなやつらと同じ土俵には立たない」「もう二度と過ちをくりかえさない」って姿勢を間近にして、ああまちがいなく生まれ変わったんだな、ってしみじみうれしかった。
調子乗りすぎて下品でひんしゅく買うこともあるけど、暴力を容認するような最低なメンタリティだけはどこにもないって信じられる。
ちょっと尊敬しました。
バカだけど。
ちなみにカタカナの「バカ」は誉め言葉だけど。
そして、にもかかわらず、向こうの馬鹿の挑発を真に受けて相手した“一部の馬鹿”がレイサポ内にもいる。
わたしはそいつとひとくくりに「柏サポは…」となじられても文句は言えない。
のどかで幸せな日立台のままではいられなくなったけど、『安全で快適なスタジアム作り』めざしてできるかぎり努力しなければ、と思う。
他サポのみなさんに安心して来てもらえる日立台をとりもどさなくちゃいけないと思う。
クラブ、選手、サポ仲間といっしょになら、できると思う。
鹿島アントラーズのサポーターは、どこをめざしてるんだろう。
やっぱ「12冠」なのかな。
きりがないから、もうこれで終わりにします。
わたしは、生まれてくるわが子に、日立台を見せる日を楽しみにしてきた。
かあちゃんの愛する日立台は、こんなにもすてきな場所なんだよ、って。
かあちゃんの大好きな柏レイソルは、こんなすげぇスタジアムで、すげぇサポたちと一緒に戦ってるんだよ。
はじめての遠出はぜったい日立台、って決めてる。(これもダンナの了解とりつけ済み)
来年必ず上がってくるはずのベガルタ仙台と、絶対残留してるはずのレイソルで、また死闘くりひろげるんだ。
んで、ベガサポのダンナには悪いが、日立台ではチビにはレイソルのユニ着せるぜ。
でもまだ早すぎて無理か。
とにかくその日を心待ちにしてきた。
でも、もう、わたしが惚れた日立台と、わが子の目にうつる日立台は、別モノだ。
ベガサポとレイサポと、いっしょにオカの悪口言いながらメシ食うなんて夢も、もうかなわない。
それが心から残念でならない。
Sさん、直接メールを送れないままで、ごめんなさい。
ひどい八つ当たりして、本当にごめんなさい。
今度会えるときには、日立台で、うちの子抱っこしてほしかったです。
2008年10月23日
この記事へのトラックバック



共にしてきた時間と気持ちはやはり比例するよね。
当たり前だよね。
自分は諦めてないんだ。
元の日立台に戻すこと。
1年でも、たとえ5年でも10年かかっても。
チビきなちゃんも自分と同じ日立台純粋培養にすることを。
自分のブログには直接的な表現では書かなかったけど、
元に戻すことがチーム鹿さんへのお礼参りだと思っていまふ。
おめ〜らが壊した日立台は自分達で元に戻す。
殴られたら殴り返して同じ最低の次元まで落ちるのではなくて、
自分達を誇りに思えることをやってのけて、相手に最大級の
ダメージを負わせてやるってこと。
あんたらのやってる事なんてその程度のことだって
おせ〜てあげるのさっ。
とりあえず無い頭で考えた。
今は25日が混乱なく終わるように自分が変更点をしっかり
把握する事。これ以上悪い方向にはいかないように。
戸惑っている人がいたら、日立台ガイドの如くおせ〜てあげる。
だからきなこさんも(??)だったらあたちに聞いてよ。
で、あたちも(??)だったら一緒に困ろう!(笑)
Sさんとは時間が必要かもしれないけれど、解りあえる人
ならば、必ず笑顔で会える日が来ると思う。
日立台でね!*^◇^*
追伸
雨でも来られるの????
日立台、すごく大好きなスタジアムです。
レイサポの方々とごっちゃに歩く駅までの細い帰り道も好きです。
自浄作用を持って立ち直り、
楽しいスタジアムを改めてつくってきた柏と、
まるっきり真逆の鹿島。
なぜ、前者がつらさや寂しさや悔しさを覚えなきゃいけないのか、
理不尽さに腹が立ちます。
今年はもう行くことはないですが、
来年日立台に行くのを楽しみにしてます。
この混乱の後には素晴らしい再生が待っているはず、
と希望的観測をしています。
偽善的な言葉になってしまうけど、
ほとんどの鹿島のサポーターはいい人だって思うし、
ほとんどの鹿島のサポーターはサッカーが大好きだと思います。
つたない表現ですみません。
上手く言えない。
でも、このままの形で終わることは絶対ない!って思います。
これからの新しい日々をお互い作ってゆきたいですね。
さぁ!前を向こうぜ!!
>日立台ではチビにはレイソルのユニ着せるぜ
そのユニはワタシが用意するからな!(^^)v
ってか25日は、くれぐれも“暴れない”ように(笑)
私も去年、アジアカップで知り合った鹿サポの知り合いがいます。
北関東独特の訥々としたしゃべり方の好青年でした。
たぶん彼はコアサポに近い人だと思います。
ベトナムでお互いのスタジアムのよさを語り合い、
彼は日立台のフードコートをよい空間だとほめてくれました。
そして、きなこさんのお友達Sさん同様、
自分の所属する団体については複雑な思いを抱えていました。
「代表戦なんかで他サポと知り合いなんて言ったら、
どう思われるかわかんないからな」と。
あの日、久々に連絡を取ろうと思って向かったのに、
入口のかなり前で係員に止められたため、
彼と連絡を取ることは諦めて、いまだにアクションを起こしていません。
何か書いたら、きなこさん以上に非難ごうごうになってしまいそうですし。
Jリーグの委員を見たら、大東社長がメンバーなんですね。
これでは自浄も何もないってことがわかりました。
横浜戦、これまたベトナムで久々に会えたはずなのにな。
No Sideってラグビー用語だから、サッカーにそぐわないのでしょうか?
そんなことは決してないはずなんだけど。
日立台は私たちの誇り。守っていきましょう!
凄く心・魂のこもった文章でした。
私は鹿嶋に住んでいるサッカーファンです。
土地柄、カシマスタジアムには行きますがその他のスタジアムにも
鹿島の試合に関係なくお邪魔します。
(明後日の横浜戦もARでお邪魔します)
スタジアムから柏駅までの両チームサポがそれぞれの思いで
往復する光景、選手目線でサッカー観戦できるところも好きです。
そのような「聖地」を馬鹿集団の暴挙により台無しにしてしまい
本当に申し訳のない気持ちで一杯です。
色々な関係者に働きかけていますが15年間の「垢」は
限りなく固く、まだスタジアムでの「インファイトショップ」と
「浦和を蔑視するTシャツ販売」を皆で実現できただけです。
一般の鹿島サポは何とかしたくても何ともならない苛立ちの中で
観戦している者もいます、それだけはご理解下さい。
(私も彼らの応援に声を合わすことは有りませんし、無視です)
長々と失礼し、また続きを後日書かせて頂きたいと思っております。
はーい!^^
いただいたコメント読んでケーキ2個食って風呂入って石川くんのブログで笑ったらすっかり元気回復っす。
Megさんって漢(おとこ)だね。
ちょっとひさびさに人からいただいたコメントにしびれました。
俺はあなたを心から尊敬する!!!!
本当にすごいチカラの出る言葉をありがとう!
お礼のつづきは日立台で。
土曜日はなんとか曇り程度みたいなので、いちおうポンチョ持参でかけつけまーす。
わざわざコメントをいただき、本当にありがとうございます。
>来年日立台に行くのを楽しみにしてます。
このひと言をおっしゃっていただけるだけで、涙が出るくらいうれしいです。
あたたかいお言葉にひたすら感謝です。
今回の事件では、結果的に、他サポ様のようなアウェイサポーターのみなさんにご不便おかけするだけでなく、『スタジアムは危ない』『サポーター=フーリガン』という悪いイメージを広めることになってしまい、Jリーグ全体にご迷惑をかけてしまったと思います。
本当にごめんなさい。
来年、他サポ様が日立台にいらっしゃる時までには、もっとずっと安心して楽しんでいただけるような雰囲気をとりもどせるように、一生懸命努力します。
(残留できるようにもがんばります…^^;)
他サポ様のチームも、残りわずかなシーズンを充実して送れるとよいですね。
お互いにサポとしてがんばりましょう!
すみさんの言葉に、すごくハッとさせられました。
>すぐには変わらないかもしれないけど
あ、わたし、「いますぐ解決を!」「はやく納得できる形を!」ってことばかり求めてたかもしれないな、と。。。
急いで焦ってばかりじゃ、ダメですね。
一歩一歩、ですもんね。
せっかちで後ろ向きな自分を大いに反省です。
わたしも「素晴らしい再生」を信じようと思います。
すみさん本当にありがとう!
おうっ!! ワシも目が覚めた!!
そういえばもともと「ぽじてぃ部」だったことを思い出した^^
そして…
しみじみ、レイサポっていいなぁ。
いまさらこんな言い方気持ち悪いかもしんないけど、ワシは今日またきみたちに惚れてしまいました。
ちびユニ用意してくれるの?ヽ(´∀`*)ノウワァーイ
頭絶壁になると困るのでキーパーユニだけはご遠慮させてね!
ともあれ日立台でね。
こんにちは!
ティティさんのその友だちも、あの日の日立台ではきっと不快な感情ばかりつのっただろうな…って気の毒に思います。
Sさんはゴル裏住人ではなく(もちろん例の団体とは一切関係なく)ごくごく一般的なサポーターさんなので、よけいに、わたしもつらいんです。
他サポの友だちって、ものすごく大切ですよね。
お互い、その友だちと、代表戦だけじゃなくクラブ同士の試合でもともに熱く楽しくたたかえるような日が来るよう、がんばろう。
『No Side』、本当はすべてのスポーツ、すべての勝負事に通じるはずですよね。
だらだら長い記事を読んでいただけて、わざわざコメントまでいただけて、本当に光栄です。ありがとうございます。
「鹿サポ」と乱暴にひとくくりで責めるような書き方をして、ごめんなさい。
あなたのような方がたくさんいらして、チームを愛し、支え、でも同時にいらだったりとまどったり悲しんだりしてらっしゃるってことだけは、絶対に忘れちゃいけないと肝に銘じます。
こうして鹿島サポの方に「申し訳ない」とおっしゃっていただくたび、おのれの心のせまさに情けなくなり、その一方で、それでもやっぱり憤りを消すことができず、自分をもてあますような感じでした。
(友人のSさんへの気持ちも、まったく同じです)
一般の鹿島サポのみなさんに、なにか劇的に行動を起こしてほしいとか実力行使してほしいとか、そんな筋違いな要求をするつもりはまったくありません。
うまく言えませんが、たとえ顔の見えないネット上でも、こうしてサッカーを愛する者どうしが声をかけあえる……そのことに希望をもって前向いていきたいな、って思います。
あきらめて敵視して対立するだけなら、そこでもうすべて終わりですもんね。
それにしても、心底サッカーがお好きなんですね!!
あなたのような方のためにこそ日立台がある!って、しみじみうれしくなってしまいます。
明後日は、なにぶん運営変更初日なので、多分にご不便おかけしてしまうと思います。ごめんなさい。
せめてお天気がもって、いい試合を満喫していただけるといいなぁと祈ってます。
どうぞお気をつけてお越しください!
コメントの続きも、お暇なときにぜひ。お待ちしておりますね。
はじめてコメントさせていただきます。
あの日、Megさんと一緒に試合後の光景を見て三小通りを一緒に
お供させていただいたきゃんと申します。
あの日の事は決して忘れず、今でも眼に焼きついております。
きなこさんのブログには「そうだそうだ」と私の気持ちを
すべて代弁してもらったような気持ちです。
そしてMegさんの漢らしい面に感動しました。
レイソルサポで良かったなと実感しました。
これからがある意味大変かもしれませんが、私達だったら
やってのける事ができると思うんです。
確信はないけれど、変な自信だけはあります。
レイサポが新たに作り上げる「日立台」
がんばっていきたいと思います。
去年のナビスコで初めて日立台のアウェイゴール裏に
行ってものすごく感動し、明日の試合をずーっと楽しみに
していたマリサポです。ですので、あの事件からは仕方ない
とは思いますが、今回の運営方針の変更にはがっくりきて
いたところでした。
でも、きなこさんの文章を読んで、柏サポの日立台に対する
愛の深さを改めて知って、本当に感動しました。こんなサポが
たくさんいれば、いつかあんな馬鹿どももスタジアムに近寄れ
なくなるのでは、と思いました。
とりあえずこの処置は今年いっぱいということですので、
残りの試合、お互いフェアで相手をリスペクトするような
サポートをして、いつかまた元の平和なスタジアムに戻れる
よう精一杯がんばりましょう!
試合もサポートも負けないつもりで、柏にお邪魔します。
明日はよろしくお願いします。
P.S. 「シャンペンシャワー」! 私も大好きです。やっぱり
ジョゼが。。。
おお、こんにちは!^^
そんな丁寧に自己紹介してくださらずとも、わたし的にはきゃんさんはもう「マブダチ」っすよ!
あんな日に初めてお会いして、お話して、三小通りいっしょに歩いたのって、なんか運命だよなぁって勝手に思ったりしてます。
>確信はないけれど、変な自信だけはあります。
これ、すばらしいです。
きゃんさんもMegさんばりに『漢』だ! 尊敬する!!
レイサポだからこそできるスタジアム作り、ってのがきっとあるはずですよね。
ちょっとずつ、みんなで、がんばっていきたいですね。
ところで、鹿島戦のフラ様『仮面舞踏会』は確認できました?(笑)
はじめまして!
わざわざコメントいただき、本当にありがとうございます!!
結局今回の件で真っ先に迷惑こうむるのはマリサポのみなさんだよな…って、ものすごく申し訳なく思ってます。
ただでさえ狭くぼろっちいスタジアムなのに、移動もままならぬ隔離所にとじこめるようなことになってしまって、心苦しいばかりです。
このうえお天気悪かったらどうしよう!?と心配でしたが、明日はなんとか大丈夫そうで、ほっとひと息。。。
(トイレが一番心配です。女性はとくにたいへんだと思います。本当にごめんなさい…)
でも、MIYAさんにこうしてあたたかいお言葉をいただけて、ちょっとホッとしました。
本当は、トリコユニのみなさんと、テニスコートでまったり焼きそばでも食べたかったですが、
来年以降、またのどかで楽しい日立台に安心してお越しいただけるよう、レイサポ一同がんばりますね。
明日はどうぞお気をつけて!!
試合は…
なにとぞほどほどにお願いします…^^; ←おびえてます
P.S. おお、同志よ!(笑)
わたし、いまだに「結局、ジョゼ兄はジョゼが生まれる前はなんて呼ばれてたんだろう…」とふと考えてしまいます。
そして昨日は勝ち点3おみやげにいただき、ありがとう
ございます(^^;
人のブログを借りて恐縮ですが、昨日のレポートを。
入り口から千葉県警はじめ、警備の人がびっしりでしたね。
アウェイゴール裏は仮設トイレでしたが、女子に配慮して13個
(男子は7個!)あったので、意外と待ちは少なかったです。
男子は可哀想でしたが。ただ売店が飲み物も一緒で1つしかなかった
ので、横のフードコートがうらめしかったです。(レイサポの人に
頼んで買ってもらおうかと思ったくらい)
警備の人のピリピリムードが滑稽なくらい、平和な雰囲気でしたね。
「柏バカ一代」も「そんなの関係ねえ」にも周りのマリサポは
笑いの渦で、私は思わず拍手しそうになりました(笑) 一時最前列
で大旗を振ってた人がいましたが、あれはジョークなのでお許しを。
こんな調子なら、赤馬鹿と勘違い赤とお調子者青黒の試合以外は
こんな厳重な警備は必要ないのではと思いながら、柏駅までの
道をレイサポをごちゃごちゃになりながら帰りました。
来年も日立台行きますので(何とか行けそうな順位になったし・・・)、
そのときはフードコートでまったり焼きそば食べたいですね。
(&勝ち点3もまたおみやに・・・)
長文でお邪魔しました!
おお、わざわざレポートありがとうございます!!
土曜日は本当にお疲れ様でした。
えーっと、お土産気に入っていただけてよかったです(´Д`;)
わたしも気になってテニスコート見に行ってみましたが、
思ったよりはトイレの数が多かったので、ちょっと安心しました。
アウェイ側とホーム側を区切る『壁』も、もっと物々しいのがそびえたってる光景を想像していたのですが、そんなに殺伐とした雰囲気になってなくてよかったです。
(売店は…なにとぞお許しを。似たようなスタ、他にもありますし…^^;)
でも、やっぱりご不便かけてますし、
なにより、うちらが、さびしかったです。。。
やっぱり「アウェイサポがワイワイいてくれてこその日立台」って再確認しました。
とにかく、マリサポさんたちにはひたすら感謝。
こういう混乱しがちなときに、対戦相手がマリノスだったことは、不幸中の幸いだなーって思いました。
真っ当にサッカーを楽しんでってくださって、本当にありがとう!!
結果は残念でしたけど、アウェイゴール裏いっぱいに咲いたトリコ傘、美しくて感動しました。
(このへんは次のエントリにでも書こうと思ってます)
来年もお越しいただけるように、うちも残り4試合がんばります。
んで、来年は逆に手土産持参でお願いします…。
ではでは、もしお気がむいたらまた読みにきてくださればうれしいです!