2008年07月04日

Your Love Alone Is Not Enough









試合終了のホイッスルが鳴り終わったあと。

立ち上がれなかった。
膝がくずれて。
泣けて、泣けて、泣けて。
のどがつぶれて声が出ない。

全身が勝利を喜んで痛んだ。

あぁ、いまやっとレイソルもわたしも、スタートラインにもどれたんだ、って。



987日ぶりに、やっと。















レイサポなら絶対に忘れられない、忘れてはいけない日付。
2005年10月15日。

わたしははじめてゴール裏に立った。

真っ赤な浦和サポの波におぼれながら、必死にかけつけた駒場で目にしたもの。
それは、まるで砂の城のようにサラサラと音もなく崩れていくチームの姿。


息が止まるほどの無力感。






大げさじゃなく、立ってるのがやっとだったあの日。
あの日のことを、一日たりとも忘れたことはない。

J2でもがいている時でさえ、『かならず浦和と同じピッチに』と念じつづけてきた。
J1昇格も、『やっと挑戦権を得た』という感覚だった。
田中達也を見るたびチクチクと胸が痛み、『神様、もう二度とこのサッカーの申し子が傷つけられることがありませんように』と祈った。




いつか。

いつか浦和レッズと戦って、真正面から、正々堂々と勝利を手にするその日まで。


その想いは、滓のように胸の底に沈んで、しずかにかたまりつづけていた気がする。







そして2008年6月28日。

この日は、ベガルタの水戸戦を見るために朝からひたちなかへ向かってた。
常磐線の車内で、前日買っておいたピンチラを読む。
フランサのロングインタビュー。
目からしょっぱい水がボタボタ落ちっぱなしで、正直恥ずかしくて困った。



とにかくいままでの日々が頭の中を嵐のようにかけぬけた。


勝てなくて勝てなくて、日立台に行くたび清めの塩をまいたこと。
仲間と出会って励ましあったこと。
目の前でピッチを出るフランサにブーイングしたこと。
屈辱の入れ替え戦。
J2。
不安。
石さん。
オカ。
遠いアウェー。
どうしても勝てない山形昭夫先生
苦しい夏場。
いつも先頭でサポに向かって歩いてくる由紀彦。
天皇杯の死闘。
ドゥンビア。
リカのミドル。
一心同体。
平塚の大銀杏。
J1復帰、開幕戦ですばらしい勝利をおさめたこと。
すごい雷の日に勝って、みんなで横井広報を送り出したこと。
快進撃。
勝ち点45。
終盤の失速。
レッツゴーゆきひこ。レッツゴーゆきひこ。
さようならした選手たち。
新しく来てくれた選手たち。
ケガをして。
それでも歯をくいしばってリハビリして。
俺達の誇りの戦士たち。
いつだって真っ黄色の聖地。




レイソルを好きになってよかった。
レイソルを信じてよかった。

レイソルとともに生きてて、よかった。


やっぱり、今日は絶対勝つ。
あらためて心から思った。

(あんなに強い気持ちをもてたのは、フランサのおかげ。
 ……ちがうね、ホペイロのキムちゃんのおかげだ)







レッズに勝って、どうにか、再びスタートラインにつけた。
一試合くらい勝ったからって、レイソルは何も手にしちゃいない。
相変わらずドタバタしてて、弱っちくて、必死で、あやうくて、サポは90分間つねに心臓ちぢみっぱなしだ。

でも、こんなにも走ってる。
こんなにもおもしれぇサッカーやってる。
選手が体張って、サポは声をふりしぼって。

勝った“結果”がうれしいんじゃないんです。
トータルのレベルでは絶対的に格上の浦和と戦ってたのに、レイソルの選手のほうがあきらかにサッカーを楽しんでた。
サポの人数は負けてたかもしれないけど、レイサポのほうがあきらかに選手と融けあう熱があった。


こんなにも、みんなが信じあえてる。
同じ夢を見てる。








ちょっと早いけど…
いつかの夏休みの絵日記をやっと書き上げたような。

“あの日”レイサポとして生まれ落ちた気がしてるわたしとしては、ほんのちょっぴり肩の荷が下りた気がしてる。




さて、ここから。
またいちから、新しい季節を走っていきますか。



レイソルの冒険は、はじまったばかり。






遠いあの日、実際に駒場のピッチにいたタニ、雄太、パンゾー、カトゥー…
そしてフランサも、同じ気持ちを抱いてくれてたらいいな。














posted by きなこ at 22:17| Comment(5) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
いいエントリーですね。
残留争いや厳しかったJ2を思い出してしんみりしてしまいました。
Posted by himahima at 2008年07月05日 00:37
最近は涙は更年期のせいにする。一応否定してくれる人もいる

いとおしげに太田の頭を抱いて微笑んだその人は
きっととても疲れていたからだろう老人のように見えて
・・・泣いた
やっとここまで来たね
本当にやっとやっとこんな日が来たね

周りは少しずつ変わり日立台はわたしにとってあの頃より遠くなってしまった
スカパーは我が家のテレビが買い換えられる時までお預けなだが
深夜テレビに手をかけてしまいそうで
・・・コワい
Posted by h-mam at 2008年07月05日 15:58
>himahimaさん
はじめまして。うれしいお言葉、ありがとうございます。
エントリ書いててわたし自身もしんみりしました。

俺たち、戦ってきたね。
ずっと戦ってる。
そしてまたここからも戦いましょう。いっしょに。


>h-mamさん
わたしも、以前にもまして涙もろいのは更年期のせいにしてます。誰も否定してくれませんが…
(泣くのって精神衛生上すごくいいらしいですよ)

本当に、やっとやっと、もどって来れましたね。

ご事情いろいろあると思います。
日立台が遠くなったのはさびしいけど、大丈夫、あなたの留守はレイサポ全員でカバーしてがんばります。

いつでもいいから、帰れる日に、帰ってきてくださいね。
日立台はいつもいつまでもあなたを待ってる。


Posted by きなこ at 2008年07月05日 20:12
悔しいけれど、遅ればせながらおめでとうございます。

試合前からどこかまとまっていない赤い群れ。
国立競技場は事実上のホームだあ。
ふざけるな。
あの黄色い奴らはみんなが勝ちたがっているじゃないか。
あの日、行っても行っても勝てない駒場で戦っていた奴らはどこにいったんだ。
体を当てているのも、スペースに走りこんでいるのも、
そして必死になってピッチに気持ちを送り届けているのも
みんな、みんな黄色い連中じゃないか。

情けない試合してしまいました。
次の埼玉スタジアムではもっとおもしろくて、
そして悔しがるようなゲームしますから。
お待ちしております。
Posted by ムーミンパパ at 2008年07月06日 17:33
>ムーミンパパさん
まずはとにかく、三都主選手にお見舞いを。
つ鶴
こんなことになってしまって、すごく苦しんでるでしょう。
わたし目の前で見てたんですが、敵なのに言葉を失ってしまいました。
せめてサポの温かい声で支えてあげてくださいね。


国立ではたしかにうちのほうが勝ちたくて必死で戦ってたと思います。
レッズでは正直あべゆしか切実さを感じなかった。。。

どのチームにもいい波と悪い波があります。
レッズは今日、達也が波をもたらしたみたいですね。
(他チームのことながら、彼の活躍は、本当に、うれしい!!)
うちも内容gdgdながらガンバにやっとこさ勝てました。

このままお互い波に乗っていって、いい状態でまた戦いたいですね。
そして、埼スタでもうちらは全力で走りぬきます。
弱っちいけど、死にもの狂いでいきます。

絶対に、他チームがうらやむようなおもしれぇ試合しましょう。




Posted by きなこ at 2008年07月07日 02:26
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

完敗
Excerpt:  ワールドカップ予選で中断していたJリーグが再開した28日。浦和レッズはアウェイで柏レイソルとの試合に臨んだ。  結果は2−1での敗戦。詳しい解説はいろいろな人がしてくれるだろうと思うが、スコア以上..
Weblog: ムーミンパパの気まぐれ日記
Tracked: 2008-07-06 17:35
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。